【鶴の恩返し】の場合
昔、昔。ある所に貧乏な若者がいました。
雪の日、若者は一羽の鶴を見つけました。
バサバサッ、バサバサッ。
「大変だ。罠にかかっている」
若者は慌てて、動物病院に電話をかけます。
「すみません、鶴が罠にかかっているので助けたいのですか!」
すると、若い女性の方が出られたようで、
「落ち着いてください。よく状況を教えてください。あと、場所も教えてください」
その声で若者は落ち着きを取り戻し、状況を話し始めた。
その後はちゃんと鶴を保護してもらい。若者は鶴を助けることができた。
数日後、動物病院から電話があった。鶴の様子を見に行くと元気になったようだ。若者は、自分のことのように喜んだ。それを見ていた職員さんが声をかけてきた。
「あなたは、親切な方だ。貴方の動物を大切にする心や自分のことの様に喜べる所に惹かれました。私と付き合ってくれませんか?」
若者は、とても驚いたが、電話の時に落ち着いて対応してくれた職員さんだと言うこともわかり、二つ返事でその告白を受けた。
余談だが、その後2人は、結婚し3人の子どもを授かった。この出会いは、鶴による2人への恩返しなのかもしれない。
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