その力の限りを燃やせ。殺すためではなく、わかり合うために。

本作は人類最強の一角とされる勇者ユーニとギリギリ侍を名乗る妙な男カギリとの出会いからははじまるファンタジー小説です。

序盤から戦闘シーンの連続で、強敵と向き合ったときのギリギリ侍の強さ、特撮ヒーローあるいは可変型モビルスーツを想起させるユーニの戦型、そしてガチロボットなど、内容もともかく派手、ともかく熱くて読者としても滾るものがあります。

そして、あらすじを読んだ時には若干出オチ感あるかな? と思った「ギリギリ侍」の設定も読み進めていくうちにどんどん深掘りされていきます。全然出オチじゃなかった。世界設定や魔物の設定と合わせてたいへん作り込まれています。

その辺りのカギリの本質が、物語世界にどのような救済をもたらしていくのか、今(R5.1.27現在)のところまだ答えは見えてないのですが、どんなところに着地するのかとても楽しみです。

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