物語の中に降り立った勇者は何を求め何を得るのか

少年シンはある日突然空を飛んだ。そんなシーンから始まる物語。彼は美しく不思議な王女ラスティアと出会う。どうやら彼は「エルダストリー」という物語に迷い込み、不思議な力を手にしたようだ。

自らの力と突然置かれた立場に戸惑いつつも、ここに来る前に憧れていたものを思い出すシン。この物語はシンの自分探しの旅でもあるのです。

シンがこの世界で何を求め何を得るのか。そして不遇の王女ラスティアを救うことが出来るのか。ドキドキしながら読み進めています。

物語を読んでいると、作者の熱量をひしひしと感じます。でも、情熱が一人歩きすること無く文章として昇華されているのです。シンの戸惑いやラスティアの気高さと孤独。心の動きを端正に描き出しているから、つい感情移入してしまうのです。

物語は第1章を終えたばかり。シンの冒険はこれからです。
壮大な物語を一緒に追いかけませんか?

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