人間の真をコミカルと混ぜて描き出す

途中まで読んだところでのレビューなのですが、
宇部さんの作品は非常に幅が広いと思います。
ラブコメから、しんみりするお話から、ちょっとゾッとするようなものまで。

このお話は最後の一つに類する……と思います。
妖怪がとある「開けられた」ものの中を「食べる」のですが、その中身は。
その中身にまつわるお話は、欲か、恨みか、それとも。
人間が内に秘めている姿を曝け出すようなものを読むと、自らにもあるのではないか、と可能性にゾッとしませんか。

しかし決してホラーやミステリーではありません。
それがこのお話のすごいところ。
コミカルなタッチで描かれる会話が怖さを無くし、続きを読ませます。

どうぞご堪能ください。
もちろん、「宇部さんのお話はこうだよね!」と作者読みをする読者様の期待も裏切らない!

このお話が気になった方は、一緒に「テナ&プーヴァと厄介な客人」もお薦めしますよ!

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