読後に胸がじっと焦げる気がしました。見事な展開と読みやすい文書。背後に隠した社会批判それでいて穏やかな物語性。安心して読めるSF秀作です。秋の月夜には、是非ともご一読を。
元は淀川大でしたが、類似の筆名の方がいらしたので、変更しました。ちなみに改と新で挟んだものは急場しのぎの一時的筆名です。たびたび変えてすみませんm(_ _…
人の過ちで、人の住まうことができなくなった、台地。その再起を担った「博士」と、0と1の羅列で自我を形成するAI、エアリス。ふたりだけの閉じられた空間の中で、かつてこの地に溢れていた風情を妄想する…続きを読む
未来の武蔵野に取り残されたAIと管理者。不毛で大気の状態も不安定な中、逃げ出したくなる衝動にも駆られそうだが、管理者はその地に骨を埋める意思を固めていた。そこにはAIに対する愛情が深く関わっているが…続きを読む
このセリフの深さといったら!!「愛している」の意味以外にも博士の年月に思いを馳せてしまい、心が動かされました。短歌からここまで発想を広げることに驚き脱帽です。またその解釈も素晴らしいです。…続きを読む
実際に武蔵野と呼ばれる地域に30年ほど在住しております。小学生のころは光化学スモッグ警報なんてものが校内放送で流れたものです。さて今作は大気汚染によって月も見えなくなってしまった未来の武蔵野が舞台…続きを読む
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