第6話 これ、聞かされたほうは、びっくりだわ。「…あのね、ホタルイカ君?私…、赤ちゃんが、できちゃったみたいなの」チカの旅が、はじまった。

 さあ、続きです!

 「約束の、次回作だね」

 「だね」

 「で、これも、アリダミカンのように、間違えられやすいんだよ?」

 「え、間違い?」

 「私たち、間違ってた?」

 「まじ、やばくない?」

 「これは、オンシュウミカンじゃなくて、ウンシュウミカンって読むんだよ?」

 「あ、そうなんだ」

 「やられたか」

 「…そうだ!」

 「今度は、どした!チカ?」

 「あのクラス担任って、どこにいっちゃったのかな?」

 「本当だ!」

 「いなくなってる!」

 「どうして?」

 君たちの、せいだよ。

 チカが、また、職員室に派遣された。

 「学年主任の先生?TikTokは、短い動画を、あまり編集することなしに、上げられるんですよ?政治が、私たちの気持ちにつなげやすくなりますよ?」

 その夕方…。

 チカは、変わったメッセージを、受けとった。

 「そうせんきょ!そうせんきょ!ぼくを、たすけてください。はやく、そとに、でたいんです」

 一体、誰からのつぶやきだったんだろう?

 「あのつぶやきをくれた人を、探しにいこう!」

 チカの旅が、はじまる。

 するとまた、チカに、新しいつぶやきが入った。

 「ぼく、サトウキビせんせいのなかにいます!はやく、さがしにきてよ」

 …?

 JK仲間からも、新しい情報が入った。

 クラス担任ホタルイカが、サトウキビ先生のいる進路指導室の部屋に入ってすぐ、顔を赤くして、出てきたという。

 「あの、ホタルイカ…。いないね」

 「そういえば、どこに、いっちゃったんだろう?」

 「ミカンの力で、いなくなった?」

 「チカ、どゆこと?」

 「言ってる私が、わかんない」

 とまどう、進路指導室に集まったJKたち。

 実は…。

 ホタルイカは、サトウキビ先生に、こう言われていたのだ。

 「…あのね、ホタルイカ君?私…、赤ちゃんが、できちゃったみたいなの」

 そりゃあ、聞かされたほうは、びっくりだわ。

 サトウキビ先生は、入院した。

 「そうか」

 「そうか」

 「良かったね」

 「ミカン、食べる?」

 「チカは、まだ、持っていたのか!」

 サトウキビ先生に、パパだと告げられたホタルイカは、オロオロ。

 「男って、弱いなあ」

 「ナオ?私たちJKが、強すぎるだよ」

 サトウキビ先生の入院した場所は、アカベコ先生から聞きだした。

 「ナナ?」

 「何?」

 「アカベコ先生って、教頭?副教頭?どっちだっけ?」

 「…なりすましだ」

 「もう、やめな」





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