ふんわかJKトーク①サトウキビ先生?ハイスペックTikTok部を作りたいんです!~ツイッター部には負けられない~
第4話 将来、旦那を、上手くコントロールするタイプのJKってどんな感じ?そして、ミカンの世界に、正解はないということがわかってきました。
第4話 将来、旦那を、上手くコントロールするタイプのJKってどんな感じ?そして、ミカンの世界に、正解はないということがわかってきました。
「…論破?」
「先生?何でも、ありません」
「そう」
「で、人助けに役に立つのが、TikTokなんです」
「そうなの?」
「私たち生徒は、悲しんでいる子たちを、救いたいんです!」
「わ、わかりました」
「ですから、ハイスペックTikTok部を、立ち上げるべきなんです!」
「??」
「先生!」
「わ、わかった。ちゃんと、職員会議で、言うから」
「先生?」
「はい」
「今度の職員会議は、いつ開かれるんですか?」
「週明けの月曜日に、開かれます」
「月曜日!わかりました!」
ナナは、すぐに、皆に知らせてくれた。
「…ちっす!あたし、論破してきたよ?月曜日という情報を、ゲット」
「ナナは、将来が、怖いな」
「将来、旦那を、上手くコントロールするタイプだな」
「それでさ」
「うん」
「この前、あいつがさ」
「あいつ?」
「ほら。クラス担任の、ホタルイカ」
「ああ」
「あいつが、進路指導室にいって、さ」
「うん」
「顔を赤くして、教室に戻ってきたことがあったんだよね?」
「サトウキビ先生に、何か、言われたのかな?」
「これ、どう?」
チカが、半径 3メートル以内に固まっていた友達皆に、ミカンを、配りだした。チカの親戚が、たくさん送ってくれたという。
「うちのおじいちゃん、和歌山なんだ」
「え?人間じゃないの?和歌山なの?」
「やめな」
「おお、和歌山のミカン!」
「和歌山のミカンって、美味しいよねえ」
「そうだ」
「何?」
「ミカンの皮の正しいむき方って、うちら東京と和歌山で違うって、知ってた?」
「そなの?」
「っていうか、ミカンの皮むきに、正解があったんだ」
「…うん。正解っていうより、オススメのむき方っていったほうが、良いかな?」
「ふうん」
「こうやって、むくんだよ」
「おお!」
「やるな!」
「…まったり気分で、ミカンを食べる、女子高生」
「インスタ映え、するかな?」
「どうかな?」
「これ、アリタミカンかな?」
「残念でした」
「え、何?」
「どした、チカ?」
「どした?」
「アリタじゃなくって、アリダです」
「…そなの?」
「うん」
「ギャッ」
「私、やられたか」
「瞬殺」
「ミカンの世界に、正解は、ありません」
「私、お嫁にいけない」
「そういう言い方、今の時代に、合っていないよ?」
「あら、いやだ」
「もっと、ミカンを食べましょう」
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