ふんわかJKトーク①サトウキビ先生?ハイスペックTikTok部を作りたいんです!~ツイッター部には負けられない~
第5話 アリタとアリダは、違います。和歌山や熊本に、怒られそうな予感。良い予感な、いよかん。愛媛のタルトには、感謝しましょう。
第5話 アリタとアリダは、違います。和歌山や熊本に、怒られそうな予感。良い予感な、いよかん。愛媛のタルトには、感謝しましょう。
「私、レベチでしたかね、チカ?」
「え?」
「アリタミカンじゃ、ないの?」
「違うよ」
「アリタヤキって、いうじゃん?」
「…?」
「うん。ほら、伊万里焼きとか、唐津焼きとか、備前焼き、常滑焼きとかの、あの、有田焼き」
「ああ」
「だから、アリタミカン…」
「…それ、県が、違うよ?」
「そうだっけ?」
「くりいむしちゅーって、アリタじゃなくって、アリダだったのか」
「いや、そこは、アリタで良いらしい」
「熊本に、怒られそう」
「だから、うちら東京は、バカにされちゃうんだよ」
「今話題の、なりすましかな?」
「受験勉強、してる?」
「まだ」
「チカは、良いお母さんになるよ」
「…ミカン、美味しかったね?」
「うん」
「カイジャリスイギョって、何だろう?」
「手が、黄色くなってきた」
「あ?」
「何?」
「うわさをすれば、ホタルイカが、やってきたよ?」
「ホントだ!」
「…君たち!」
「きた」
「やば」
「なりすましかな?」
「いや、本人でしょ」
「こら!」
「あ、怒った」
「…うるせえなあ」
「ダメだよ。JKが、そういう言葉を、使っちゃあ」
「JKども!ミカンを、かたずけなさい!手を、洗ってきなさい!」
「やば。ホタルイカが、光った!」
…こういう高校って、あるのかなあ?
「ミカンの、気持ち…」
「どした、タマラ?」
「良い予感な、いよかん!」
「いよかん?」
「ハヤナちゃんの親戚に、愛媛の子が、いたよね?」
「いたね」
「ああ。うちの親戚の、…妹でしょ?」
「送ってもらったタルト、美味しかった」
「私も、食べた」
「私も」
「愛媛は、タルトで有名」
「愛媛の媛と、姫路の姫は、同じ、お姫様のヒメ。なんだけれど、姫の種類が、違うんだよ?」
「なりすまし、か!」
「…違うよ」
クラス担任の顔が、赤くなってきた。
「君たち、黙りなさい!」
心をコントロールできなくなってきていたクラス担任のホタルイカは、泣いた。叫びながら、教室から、進路指導室に、駆けていった。
JKたちの、勝ち。
「でさあ…?」
「何、チカちゃん?」
「こういうミカンって、あるでしょ?」
チカが、紙に、温州ミカンと書いた。
「これ、何と読むでしょう?」
「え、オンシュウミカンでしょ?」
「オンシュウミカン」
「うん。オンシュウミカン」
「残念でした!」
「え?」
「正解は、何なの?」
「次回の、お楽しみ!」
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