第9話 最終話に、おめでとう。ミカンと TikTokな魔力をもてた高校生たちには、こういう、笑える時間が大切なのでしょう!きっとね。

 「チカ?」

 「何?」

 「何か、考えごとしてる?」

 「…やっぱり、そうなんだ!」

 「どした、チカ?」

 「私には、もっと、ミカンの力が必要だと思う」

 「そうだね」

 「私、負けたくない!」

 「そっか」

「負けられない戦いが、そこに、ある!ミカン星人に、なってみたい!」

 「何、言ってんの?」

 「10倍返しだ!」

 「そうだ」

 「私も!」

 「あ、やめて!叩かないで!」

 サトウキビ先生に、思いきり、笑われた。笑顔の輪が、広まった。

 「選挙って、大切だよね?」

 「おお、どうした。ユズハ!」

 「良い子に、なっちゃってさ」

 「日本の選挙は、多数決。そういう意味では、結局は、数の多い高齢者の意見が通りやすい」

 「そうだね」

 「否定、できない」

 「だから、若い世代は、いやに、なっちゃっている」

 「そうだな」

 「そこを救えるのも、私たち、ハイスペックTikTok部!」

 「あれ?解散したんじゃ、なかったの?」

 「それに、しても…」

 「何?」

 「若い世代も、選挙にいきなさい!っていうの、おかしいよね?」

 「そこか!」

 「選挙にいかない選択だって、気持ちの表現でしょ?若い世代の意見を伝えることに、なっているのに」

 「だね」

 「努力をすれば何とかなるっていう生き方を信じられた世代には、きっと、わからないんだろうな」

 「あ。真面目になった」

 「高校生らしい話に、なってきた」

 「赤ちゃんの意見も、もっと、聞かなくっちゃならないよね」

 「ハイスペックTikTok部、解散、しちゃったけれどね」

 「セナ、泣くんじゃない!」

 「いや。私、泣いてないし」

 「タマラも!」

 「いや。だから、泣いてないし」

 「でさ…」

 「何、チカ?」

 「私なりに、いろいろ、考えたんだけれどさ」

 「ど、どした!チカ?」

 チカが、ごそごそと、カバンの中を探りだした。

 「もっと、食べる?」

 「キター!」

  TikTokな魔力、やばそう。でも、こういう平和な日々がくれば、良いのにね。おしまい。

 





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ふんわかJKトーク①サトウキビ先生?ハイスペックTikTok部を作りたいんです!~ツイッター部には負けられない~ @maetaka @maetaka1998

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