第8話 JKたちは、心配です。「サトウキビ先生と、ホタルイカ先生は、どうなっちゃうんだろう?ハイスペックTikTok部は、どうなっちゃうんだろう?」

 「また、先生の家にいってみようよ?」

「チカは、肉食系だな」

「その言い方は、どうかと」

さすがに、いつメン皆で押しかけるのも邪魔なので、ナオと、チカ、ナナ、シズクが、サトウキビ先生の家にいった。

 「先生?お元気ですか?」

 「皆?ありがとう」

 はじめは、旦那がホタルイカだっていうことが気に入らなかった皆も、許せるようになってきていた。

 ただ、何人かは、心配になった。

 「サトウキビ先生と、ホタルイカ先生が、結婚して…。先生の名前が、ホタルイカサトウキビさんって、長く、なっちゃうんじゃないか?」

 「婚姻届けの記入、大変そう」

 ふわあ…。

 先生の子、元気な赤ちゃん が、大きなあくびをはじめた。

 「サトウキビ先生?愛は、時間を超えるかもしれないんですね?」

 チカが、妙なことを言い出した。

 「先生?すぐにでも、学校に、戻ってきてくださいね?」

ナオが、フォローを入れると、サトウキビ先生の顔が、赤くなった。

 「…でも、そのうちにまた、学校を休んじゃうかもよ?」

 「…先生?あ!」

 ハイスペックJKに転職していたチカが、見逃すはずなかった。

 実は、このとき、チカには、 3年後の未来が見えていたのだ。先生のおなかの中には、 2人目の赤ちゃんの映像が…。

 「どした、チカ?また、時間を超えるようなメッセージを受けとったのか?」

 「なんて、SFなやつだ」

 「レベルアップしたのか?それとも、生まれ変わったのか?」

「私、まだ、死んでいません」

何を言われても、どうしようもなさそうだったし。

もう、なりすましでも、何でも良いや。

 「サトウキビ先生、おめでとう!」

翌日は、JK集団皆で、やってきた。

 「密になるから、ダメだよ!」

 「良いじゃないか」

 「そうそ」

 にぎやかな集団だな。

 「ふわあ…」

  赤ちゃんに、また、笑われた気がした。

「皆さんに、お知らせです!」

 「ど、どした!」

 「どした、チカ?」

 「皆さん?本日で、ハイスペックTikTok部は、解散とします。一票の悩みが、こんな愛を生むんだとわかって、満足です!」

 「何、言ってるの?」

 「私、チカは、魔法が使えるようになったのかもしれません」

 「あれ?魔法が使えるようになったのは、あんただっけ?」

 「あ、間違えた。それ、ナオだった」

「ふわあ…」

JK集団VS 赤ちゃんの戦い、どうなる?





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