ふんわかJKトーク①サトウキビ先生?ハイスペックTikTok部を作りたいんです!~ツイッター部には負けられない~

@maetaka

第1話 ふんわかJKトークの、はじまり。「ハイスペックTikTok部を、立ち上げよう」「魔法の使える私は、世界を滅ぼせるようになったのかもしれない」

  2年生となり、学校慣れしてきたJKたち。

 「こうなったら、ハイスペックTikTok部を立ち上げよう」

 クラスメイトの、セナが、言い出したことだ。

「セナは、アイデア少女だな」

 「ナオは、どう?」

 「私…。世界を滅ぼせるようになったのかも、しれない」

 「え、マジ?」

 「魔法の使える私って、どう?ウソ1つつくことのできない、少女なんだし」

「ナオは、何、言ってるの?」

「ダメなJKだなあ、カンザキナオは」

「ダメって、いうな!」

「はい、論破!」

 「そういうの、論破っていわないし」

 「…そうか。ナオも、世界を滅ぼせるJKになっちゃったか。知らんけど」

 「やめろ」

 「知らんけどは、無責任な言い方に聞こえるから、やめたほうが、良くない?知らんけど」

 「知らんけどの言い方が生まれたっていう関西では、良い意味の言葉なんだろうけれどね。知らんけど」

 「…どんな?」

 「関西の日常会話で出てくる、知らんけどには、ね?」

 「うん」

 「ちょっとしゃべりすぎちゃったかなあって感じたときに、会話の場を、なごやかに整える力があるみたいだよ?知らんけど」

 「知らないなら、いうな!」

 「…そうそ。うちらの地域では、そういう受け止められ方になっちゃうわけだよね。知らないなら、いうな!って」

 「…で?ハイスペックTikTok部か。許可とか、とったの?」

「ノーノー、ウェスポン」

「チカも、手伝ってよ」

 「手伝うって、何を?」

 「ハイスペックTikTok部を、立ち上げることだよ」

 「…あのクラス担任、許可くれるかな?」

 クラス担任の名前は、ホタルイカ。名字なので、キラキラネームではないところが、ビミョー。

 皆が、新しい部を立ち上げようと決めたのには、理由があった。

 「ツイッター部に、勝ちたかったから」

 この高校には、ツイッター部というものがあった。

 まるで、週刊誌のような情報部。校内の話題を、サクッと、さらっていた。それが、生徒たちには、格好良く思えていた。そのうらやましさが、ハイスペックTikT ok部の立ち上げを、アシストしていたらしい。

 ツイッター部からは、セナやナオに、何度か、つぶやきが届いた。

 「ツイッター部からこんにちは。楽しんでやっていますか?」

  2人のアカウント先を、どこで知ったの?

 くる、くる…。

 きっと、くる…。


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