第2話 サトウキビ先生VSチカ…チカの勝ち。アカウント問題に、なりすまし問題を考えます。こんなJKの旦那になった奴は、苦労するんじゃないか?

 「あ、そうだ」

 そういえば、アカウント問題には注意。

 ツイッター部からのつぶやきが、攻撃的になってきた。最近のツイッター部は、偽アカウント、なりすましの問題で、カリカリしていたらしい。

 高校生活も、楽じゃない。

 まあ、カリカリするのもわかるよ。

 基本、なりすましがありましたって訴えるだけじゃあ、被害を訴えることは、できないらしいし。それって、意外に知られていない?

 さて、さて!

 ついに、今日は、こんなつぶやきが、ナオの元に、きてしまった!

 「そうせんきょ!そうせんきょ!ぼくを、たすけてください。はやく、そとに、でたいんです」

 何、このつぶやき。

 「これも、なりすましじゃないの?」

 「あ、そうだ」

 「あの人に、聞いてみよう」

 生徒たちに人気のあった、ある女性の先生のところに、相談にいった。

 「サトウキビ先生?」

 「あら、どうしました?」

 「私たち、ハイスペックTikTok部を立ち上げたいんです。先生、どうでしょうか?」

 進路指導部のサトウキビ先生とは、話しやすかった。皆と同じく、女性だったし。

 「ハイスペックTikTok部、か。そうね…。強そうな名前では、あるけれど…」

 ここで、優秀なチカが、代表に立った。

 「先生?ハイスペックTikTok部は、私たち高校生にも、政治参加をさせようっていう部なんです」

 「…そう?」

 「高校生を、政治に参加させられるんですよ?悪いわけが、ありません!」

 「…うーん」

 「先生?高校生の役割は、国の将来を整えることにもありますよね?今、日本のモヤモヤは、半端ないですよね?私たちのモヤモヤは、どこから、くるのでしょうか?…そう。政治から、きています!その関係を考えられる部が、立ち上がるんですよ?高校にも、生徒にも、メリットがあり…」

 「わかった、わかった」

 「…先生?政治なんて私たちには遠い存在って、思われちゃっていますよね?でも、そうなんでしょうか?私たちの、一票は…」

 「わかった、わかった」

 「高校生の力を、見せるときなんです!」

 「わ、わかりましたよ。先生、力になりますから!」

 サトウキビ先生が、落ちた…。

 これが、本物の論破だ!

 「チカがいて、良かった」

 「役に立つ」

 「逃げるは恥だが…」

 「いや。逃げてない」

 「さすが、チカ」

 「旦那になったやつは、苦労するだろうなあ」




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