作り込まれた世界観としたたかに生きるキャラが魅力です

『名探偵悪役令嬢』のテーマには、ただ2人一緒に暮らしていたい、というささやかでシンプルな願いがあります。
しかし、その願いはおもに人間社会の仕組み(戦争と信教の問題)から、許されざる願いとされてしまいます。
命が惜しければ生き方を変えろ、とあらゆるところからの圧にファルラは屈せず、ときにひとの力を借りつつ最後には愛する人の手を握る物語に仕上がっています。
そこにいるキャラクターは皆一癖も二癖もある人達ばかりで、なにより皆とてもしたたかに生きています。
このしたたかさが物語の魅力のひとつでもあり、私の好きなところです。

ここまで読んできて、少しでも気になると思った方は是非ご一読ください。
『名探偵悪役令嬢』、おすすめです。

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