女子高校生が見た羊雲ってどんなものだったのだろうか?

彼女の抱く深層風景は季節はずれのセミの泣き声。でも、それって残り少ない彼女の高校生活にも重なってゆく。

ひとりぼっちのセミという存在、七日間しか生きられない儚さ。青春のひとこまで語られる傷つきやすい言葉。

極めてシンプルでよくある小説の舞台だけど、なんか深く考えさせられてしまう。淡々と思いをつぶやく文章!
だけど、彼女の想いがしっかりと伝わってきます。

とても良い余韻が感じられる作品です。
ありがとうございました。

その他のおすすめレビュー

神崎 小太郎さんの他のおすすめレビュー1,189