第5話

日曜日に、空里と、近くの海に泳ぎに行ってみた。

家から、自転車で空を飛んで、海まで行った。

ボクは女の子みたいな体なので、空里と泳いでいても、女の子2人で泳いでると思われてるはず。姉妹に見えてると思う。

ボクは水着も、可愛い女子のを着てるから。


「めっちゃきれいな海だあ。あったかい~」

って、空里も喜んでいる。

沖縄でも、ちょっと高いところから、きれいにカッコ良く飛び込んでいる。

やっぱり何回も飛び込んでるところをボクに見せつけて、どや顔をしている。

「あやめっちは、こんなに、うまく飛び込めないでしょ~」

って、あまりにもボクに飛び込みを見せつけるから、ボクも、空里の飛び込んでる高いところまで登って、海に飛び込んでみた。

ちょっとドキドキしながら、なんか、ぶつかったら、やだなあ~って思いながら、頭から、颯爽とは飛び込めないから、足から、ザブンと飛び込んでみた。


足からでも、飛び込んでみたら、めっちゃ気持ち良かった。

空里、何回も飛び込んでるの、わかるわあ~って思った。

海に高いところから飛び込むの、めっちゃ面白いし、気持ち良い。

「空里は、いいよなあ~。頭からカッコ良く飛び込めて」

って思った。

「空里は、いいよなあ~。水泳教室、行ってたから」

って言ったら

「あははは」

って、また、どや顔を見せた。


プールに行っても、空里は、飛び込み台からジャンプして、空中で1回転して、きれいに飛び込んでいる。

見てても、めっちゃ気持ち良さそうだ。

「空里は、いいよなあ~。梅津寺のきれいな海で水泳教室に行ってたから」

って言ったら

「あやめっちも行けば良かったのに~」

って言われた。


空里に、自転車の飛び方を教わって、飛べるようになったものの、なんで、自転車やクルマ、空、飛んでるのだろう?

小学校の修学旅行で別府温泉に行って、フワーッと白い湯煙立ち込めてきて、そのあとからだ。

飛んでるの。

驚いたのはボクだけで、みんな当たり前の顔をしている。

実際に、空里も自転車で空を飛んでいる。

まあ、いっか。

ボクも教わって、空を飛んでいるのだから。

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