魔法の絨毯と「幸せ」の魔法

アラビアンナイト風ファンタジーではいにしえからの定番というべき魔法の絨毯。その魔法の絨毯で営むタクシー業は、異世界からの科学技術と魔法の技が融合した時代ではすっかり斜陽産業、物寂しいご様子。

そんな時代に、絨毯タクシーの運転手として働く青年ウィズ。
お客さんが少ないのはなかなかしんどいですけども、歳の割に初心で純情、人柄のいい彼の仕事ぶりは爽やかで気持ちがいい。
ひとつひとつのお話で触れ合うお客さんたちとの一時の交流は暖かく、ほんのり幸せな気持ちを分けてもらえるよう。

あとは、こう――もっとお客さんが増えてくれればいいんですけど。ね。
そこはこの先どうなることやら。

きっと魔法の絨毯で感じる風みたいに爽やかな、気持ちのよいお話です。

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