二匹の、怪物。

半人半妖で巨大な獣の姿と人間の姿の二相を持つあやかしと、人間の若者が二人旅をする、ほのかにBLの風情が漂うバディもの。であるわけですが。

人喰いの怪物である不知火以上に、それと行動をするハルという人間の「非人間性」が物語が進むほどに浮き立ってきて、ゾワゾワします。

これを書いてるいまはまだ連載中で、「揺り籠舟」篇をやっているところですが、この先、二人の行く手に、何が待ってるんでしょうか……それを思うと、楽しみなような、不安なような。ざわざわする気持ちになるのです。