食事の際の生温かい血飛沫も、森に充満する土と樹の湿度も、生命が溶け込んだ混沌の塩味も、仄暗い奥底で求め合う二人の感情も。静寂に閉じて、透明に脳裏に沁み入る様な語り口が大好きです。
読み専です。 美味しいものを想像できるお話しと、ファンタジーが大好きです。 お互いに交わらないと解っているこじれた恋愛も好きです。
因習村の生き残りの青年と村を滅ぼした半人半妖の魔物の旅というと、復讐か哀しみからの復帰を想像しそうだけれど、彼らの動機はもっとシンプルで血生臭い。魔物は好物である未練や怯えを抱えた人間を喰らいたい…続きを読む
半人半妖で巨大な獣の姿と人間の姿の二相を持つあやかしと、人間の若者が二人旅をする、ほのかにBLの風情が漂うバディもの。であるわけですが。人喰いの怪物である不知火以上に、それと行動をするハルという…続きを読む
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