彼女たちの中に私やあなたがいる

御話については、たくさんの方が素晴らしいレビューを書かれているので、今更私が何か書くこともない気がするのですが。
私は何より、二人の主人公に共感を覚えました。
自分反省会、覚えがある。
自分で自分を必要以上に厳しく評価しないと気が済まない気持ち。
そうすることで解放されるものがある。
そういう矛盾、自己の否定による肯定。
かと思うと、哀れみみたいなものをかけられたって思う相手は不幸にならないの?と感じる人。
それもまた真理で、けど全てにおいて正解でもない。
全ては個として向き合わなければ、解決できないもの。
そして簡単に乗り越えられるものでもない。
ただ、この御話を読んで、ああ自分も同じだ、と感じられたら同じことに悩む人がいるという勇気になるかもしれません。

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