令和のドラ〇もん

本作を読み終わって、僕が受けた印象は令和のドラ〇もんだった。
全然違う話じゃんと言う人もいるかもしれないが、ドラ〇もんの重要なエッセンスがこの作品には含まれている。
それは、便利な道具に頼るだけで問題を解決するのではなく、道具をあくまできっかけにして主人公が成長するという点だ。
ドラ〇もんには、道具に頼るだけで全然成長しなかったり、道具に頼ったことでかえって痛い目に合うというエピソードもあるが、僕の心を打つエピソードはいつも主人公が成長する回だった。
つまり、本作は少年の成長というドラえもんと同じテーマを根底に持っているのである。
本作のロボットには自律思考はないのかもしれないが、主人公がこれからさらに立派な人間に成長できるように、彼は温かい目で見守っていることだろう。

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