本人の代わりに学校へ通い、いじめられてくれるロボットの物語。 いじめ、という苦しくなりがちな題材を扱いつつも、何ともユーモラスに、かつ近未来にありうる不穏さが描かれています。例の渦中にあり、現代社会はリモートという新たな手段を手に入れたわけですが。この作品はさらに一歩踏み込んだ可能性を見せてくれます。 題材も発想も興味深い。オチまで含めて実に楽しませてもらった作品でした。
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上中下で読みやすく、文章も綺麗でサラリと読むことができました。虐めを題材にしているので暗い話かと思っていましたが、とても前向きな明るいお話です。想像していたものと違いましたが、とても面白かったです。
代わりにいじめられてくれるロボットというのは、なかなか斬新なものではないだろうか。ある意味自分自身を客観視することもできるそれが学校へ行く。その結果何が起きたのか。果たしてそこにいるのは人なのか、それともロボットなのか。無視をする人間と物言わぬロボットの区別はつくのか。どこか不穏さを漂わせているような、そんな風に思える作品であった。最後は人と人ではあるが、本当にそこに他に人はいないのか。色々と考えさせられる作品です。ぜひご一読ください。
鬱要素は無いよ。表面上は。メタファーとして色々な解釈は出来そう
「上」「中」「下」に分かれていてそれぞれに抱く印象、期待することが違って来ます。これはコンテスト中のゲーム原案です。おかわりをしたくても上限は1万文字。人間型のロボットを使役する時代は近づいていますがよりよい結末を結ぶための使役になったと感じています。仮想敵はいじめっ子集団の主犯格ですがこんな時代を、彼自身はどう受け留めているのでしょう?納得のエンディング。先ずは読むべし!
そっすよね。みんや嫌っすよね。
キチンとしたオチもある作品。ロボットで登校。素晴らしいです!いじめとは無縁の学校生活!
いじめられっ子が、ロボットに代理登校をさせるストーリー。短編ながら、ストーリー後半の教室内の不穏な雰囲気が非常に不気味でゾクリとさせられます。現在は、コロナ禍によるオンライン登校が日常の風景となった時代でもあり、その辺りにも代理登校のリアリティを感じました。そして、なんと言っても星新一作品を彷彿とさせる秀逸なラストに感服🙇短編SF小説好きとして、推したくなる一作であります。
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本作品を読んで感じたことは、不穏な違和感。どこか謎めいたところやミステリー的な要素を感じた。(個人的感想)下を読んで"これ、まさかね"と背中に寒気が走りそうでした。読者によって、感想が変わる作品だと思います!