良い感じにぶっ飛んでる
- ★★★ Excellent!!!
良い感じにぶっ飛んでるし、良い感じに狂ってる。特に年齢設定が絶妙。ユーモラスでグロテスクな非現実設定と子供の持つ残虐性と柔軟性のイメージを上手く組み合わせることで、単なる衒奇的な話にとどまらず、しっかり小説として面白い作品に仕上がっている。子供って平気で虫やら生き物潰すんですよね、そういう残虐性って、大人になって共感力があがっていくにつれて段々と失われる。そういう無邪気なグロさみたいなものが表面的にも潜在的にもあって、自分達もそれを経験してきたから気持ち悪いって感じにはならず、子供の頃こう考えてたなー、こういう想像したなーってのも所々出てきて、何だかノスタルジーすら感じた。エモい前フリとオチも効いていて、あぁああ!!良い!!ってなりました(語彙)個人的には優勝です。