ニューオーリンズで生きてニューオーリンズで死んだジャクリーン。

青春と死は表裏一体のようにあって、年齢を重ねてしまえばしまうほど、それは遠い思い出となり、やがては理解できない世界になる。青春を終わらせる方法は一つ。結婚というゴールである。そして青春を終わらせない、いつまでも若くあるための方法は一つ。死ぬこと（または死んだように生きること）である。ちなみに、日々を活き活きと生きることは良い年を重ねた証であって青春とは関係がない。アメリカを舞台にした空気感と切なさを静かに描写した良い作品でした。遠くに行きたい人ほど、結局地元にずっといる、離れられない、そんな人生の難しさが書かれてます。