ファインダー越しの世界と不可視の存在

不思議な写真の拡散から物語は始まるが、これは物語の始まりと言うよりも、少し未来の話なのだろう。ファインダー越しに切り取られた「白昼夢の現実」を突きつける、そんな少し先の未来だ。
色彩の描き方が鮮やかな作品である。目の前に色が溢れ出てくるような、そんな印象を受けた。
この「色」溢れる世界観が素晴らしい。そして登場人物の描き方も丁寧で、似ていないのに共通点のある2人が目に浮かぶようであった。
気になるところで第1章は終わっている。続きを期待している。

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