星を集めるだけの仕事じゃない。人の心を引き出す仕事だ。

『ホシゴト* 〜星を集めるだけのお仕事〜』
は主人公が地球に墜落し、帰るために『星のカケラ』を集めることにします。みんなの願いは様々。地球人は良く願います。そんな願いを必死にかなえて、心の中に溶け込んだ『星のカケラ』を回収する――というなんともユニークな話です。

元々、この小説は僕が面識のある作家さんのレビューなどを通じて読んだ作品なんですよ。
それで、プロローグを読みます。
――あぁぁぁ!!!!
もうね、読んだら一気に話に吸い込まれて終わるまで止められなくなりますよ。一旦ハマったらもう抜けられない。そして、話が終わった時には、汚い人間にいくつかある“大切なこと”に気づかされるはずです。

この物語には星を集めるだけのお仕事と書かれていますが、全然そんなことはありませんでしたと言うことだけ最後に。
もちろん、星のカケラを集めることが仕事でした。墜落してからは帰るために集めるわけなんですけど……。その過程で小学生の道徳のような、でも人間生涯大切にしなければならない“原則”の典型のようなものを見せられます。
絆、恋、好奇心、誠実さ、忠誠心、そして……。これら人間が持っていることを次々に引き出していく主人公・ユウ。
この仕事というか、帰るためにしたことは自分のためだけではありませんでした。

というわけで、最後にKADOKAWAの方にお願いです!!
来年の七夕までにこの小説を角川つばさ文庫で書籍化してくださいーーー!!!!!! もし書籍化したら、絶対手元に持っておいてくださいね。上手く行かないときは、この本を見たら、願い事を持てるから。

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