『ホシゴト* 〜星を集めるだけのお仕事〜』
は主人公が地球に墜落し、帰るために『星のカケラ』を集めることにします。みんなの願いは様々。地球人は良く願います。そんな願いを必死にかなえて、心の中に溶け込んだ『星のカケラ』を回収する――というなんともユニークな話です。
元々、この小説は僕が面識のある作家さんのレビューなどを通じて読んだ作品なんですよ。
それで、プロローグを読みます。
――あぁぁぁ!!!!
もうね、読んだら一気に話に吸い込まれて終わるまで止められなくなりますよ。一旦ハマったらもう抜けられない。そして、話が終わった時には、汚い人間にいくつかある“大切なこと”に気づかされるはずです。
この物語には星を集めるだけのお仕事と書かれていますが、全然そんなことはありませんでしたと言うことだけ最後に。
もちろん、星のカケラを集めることが仕事でした。墜落してからは帰るために集めるわけなんですけど……。その過程で小学生の道徳のような、でも人間生涯大切にしなければならない“原則”の典型のようなものを見せられます。
絆、恋、好奇心、誠実さ、忠誠心、そして……。これら人間が持っていることを次々に引き出していく主人公・ユウ。
この仕事というか、帰るためにしたことは自分のためだけではありませんでした。
というわけで、最後にKADOKAWAの方にお願いです!!
来年の七夕までにこの小説を角川つばさ文庫で書籍化してくださいーーー!!!!!! もし書籍化したら、絶対手元に持っておいてくださいね。上手く行かないときは、この本を見たら、願い事を持てるから。
星集めを仕事とする主人公は、惑星に墜落してしまい、宇宙船の動力源である星のカケラ五つを無くしてしまう。
星のカケラは強い願いに反応して心に溶けこみ、その願いが叶うまで回収することはできない。
主人公は母星に帰るため、流れ星の代わりに五つの願いを叶えることにした。
一つ一つの願いに熱い想いがこもっています。それぞれが心に響きすぎるので、大事に大事にゆっくりと読み進めました。
お子さんにもわかる簡単な言葉で、こんなにも広い世界が作れるのかと感動します。
子どもから大人まで、多くの方に読んでほしい名作です。ああ……紙媒体で手元に置いておきたい!
きれいな流星群をみたときのような感動をくれる物語★★★ミ
控えめにいっても最高です! 是非ご一読を。
『星のカケラ、それは全ての力の源』
母星は星のカケラのエネルギーを使い、生活をしています。
だからこそ、主人公はそれを集めるのがお仕事です。
しかしそのお仕事の最中、隕石の雨が宇宙船を襲います。
そして墜落した先は、地球でした。
動かなくなってしまった宇宙船の原動力である星のカケラを5つ回収するべく、主人公は人々と様々な方法で関わっていきます。
わざわざ関わらなくてもいいのでは?と思われるかもしれませんが、これには理由があります。
『星のカケラは強い願いに反応して心に溶けこみ、その願いが叶うまで回収することは出来ない』
無くしてしまった5つの星のカケラは、どうやら全て誰かの心に溶け込んでしまったようです。
みんなの願いは叶うのか?
主人公は無事、母星に帰る事ができるのか?
不思議な道具に、ワクワクハラハラな展開。
そして、願いに込められた想い。
自然と涙が溢れてくるお話ばかりです。
星を見上げれば、優しく瞬いてくれる。
そんな、静かで穏やかな空気に包まれる作品です。
そして、子供が読んでも心の成長に繋がる素晴らしい作品でもあります。
是非皆様もお読み下さい。