ホシゴト* 〜星を集めるだけのお仕事〜
御角
プロローグ
星降る夜に落ちた僕
星のカケラ、それは全ての力の
だから僕は星をあつめる。星のカケラの元となる小さな原石を、わざわざこんなに
いっしょに来ていたはずの仲間たちはもう星をあつめ終わったらしく、いつのまにか僕は知らない宇宙にひとりぼっちとなっていた。まだこの仕事を始めてまもない僕を待ってくれるようなお
ただよう星をおぼつかない手でつかみ、
ふと、まわりをただよい流れる星がその
僕は流れる星を
不意に、体全体に
もはや
——そして気がついた時には、動力を失いガラクタと化したすっからかんの宇宙船と、仕事に失敗したあげく、見知らぬ惑星に
このままでは、宇宙船は動かない。つまり、家に帰ることが出来ない。当然、
「……そうだ、マニュアル!」
「えーっと、なになに……? 星のカケラを
コンパスとはあつめる星を探す時に
「……そうだ、あつめるのなんて、いつもやっていることじゃないか」
いまだふりそそぐ光の雨をあおぎ見ながら、僕は決心をかためた。
いまこそ、星に願いを。僕がきちんと仕事を終えて、
とおくの方で、出おくれた流れ星が一筋、キラリと僕にほほえんだ気がした。
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