第二十六話 金井秀人はコントロールするへの応援コメント
秀人は本当に洋平を手元におきたい。
いや、一緒にいたい、という気持ちの別の表現なのかな。
読み返して、一層秀人の孤独が際立つんですよね。洋平と美咲という、孤独の中の絆がそばにあるから
作者からの返信
いつもありがとうございます!
そうなんです。秀人は、洋平達と一緒にいたい。
理不尽に両親を失って、孤独になって。
でも、両親ではなく、自分の子のように愛せるはずの二人を得て。
幸せなはずなのに、幸せに気付けない。
自分の心に蓋をし続ける。
秀人はこの物語でもっとも力があって、もっとも知能が高くて、もっとも才能に溢れていて、もっとも幸せに縁遠い人物なんです。
第二十五話 偽りの家族でも、大切にしてくれたら、泣くほど嬉しいへの応援コメント
好きな瞬間。美咲ちゃんを思うとニコニコ読めた。最初はね。その後の、、、。はあ。
秀人って片翼の天使のコスプレ似合いそう。。。
作者からの返信
確かに!──と。
子供の頃の秀人は、その愛らしい容姿も手伝って誰からも可愛がられる天使のような子だったんです。それこそ、天使の翼が生えていても不思議ではないような。
けれどその後の人生のせいで、翼を失った。でも、完全に翼がもげたわけではない。
生来持っているはずの優しさ。それが、本人も気付かないうちに顔を出す場面があります。
失った片方の翼は、自分の優しさを自覚させる要で。
それがなくなったから、残っている天使の翼にも気付けず、残酷になれる。ようやく手に入れられた幸せを、自ら壊してしまう。
片方の翼を失ったことを悲しむように、片方の目からのみ涙が流れる。でも、口元は笑っている。
そんな姿が姿が浮かびます。
閑話 ウチの猫が初めて会う人に懐くなんて、珍しいへの応援コメント
ユキニャー♥
作者からの返信
どこかで書いたと思いますが、このユキは、一布の実家の猫がモデルになってます。
週一くらいで実家に顔を出して、ようやく警戒されなくなって、撫で回しても大丈夫だと思って。
撫でまくったら、ガッツリ噛まれました。手に穴が空きました(笑)
一布は秀人にはなれませんでした←
第二十四話 離れたくなくて、嘘をついて、今は幸せでへの応援コメント
うわあああん!
なんだろうなあ。
なろうで読み返してた時とまた受ける感じが違うんですよね。
やっぱりサイトの雰囲気が、違うから??
知ってるから安心?して読むのに、ジワジワくるこの感じが、すごく充足してるんだけど、その分、登場人物たちに寄っていってしまって。
はあ。
いい。
ほんと、この作品好きですよ
作者からの返信
美咲は愛情に飢えています。
ちなみに、自分も自分以外の人も愛せるようになるには、育成環境って本当に大切らしいです。一番身近な家族に愛情を与えられなかった子は、自己評価が低く、自分を大切にできない子になるんだとか。
その際に、経済状況はあまり関係ないそうです(※よほど極端に貧しい場合を除いて)。
美咲は生来、心優しい子です。それこそ、環境に恵まれれば、その容姿も手伝って誰からも愛されるうような子になっていたんだろうな、と。
そんな環境に恵まれなかった彼女が、ちょっとした嘘をついて手に入れた、ずっと求めていた生活。家庭。
たとえ仮初めだとしても、愛されることを知って、愛することを知っていくところです。
第二十三話 金井秀人は自分の意思で殺したへの応援コメント
そんな笑みを洋平は、、、
って、考える思考の秀人が悲しい
作者からの返信
いつもありがとうございます!
もうネタバレオッケーなんで、語っちゃいます(笑)
秀人は、家族を奪われて悲しかったし、苦しかった。
大切な両親を失ってしまったけれど、我が子のように愛し愛されることが可能な洋平と、彼が大切にする美咲に出会えた。
だから、本当は洋平が大事だった。
だから、ただただ幸せに生きたかった。
でも、憎しみを忘れることもできない。
だから、洋平に共感してほしかった。似た境遇の彼と、気持ちを共有したかった。
複雑な自分の心情に目を向けず、卓越した頭脳で理論的に物事を考察し、進めることだけを考えてしまった。
結局、幸せに憧れながら、幸せを壊してしまうんです。
だから、秀人が一番悲しい。
第二十二話 金井秀人は嘘をついたへの応援コメント
秀人ぅぅぅ!
切ないなあ。多分一番心の救済を心底では求めてる
作者からの返信
いつもありがとうございます!
この辺りから、秀人の心情の変化(というより、もともと彼自身が持っていた感情)が、顔を出し始めます。
洋平に対して思うこと。心の深いところでは確かに洋平を大切に思っているのに、これまで培った経験や優秀な知能が、自分の気持ちに蓋をします。自分は冷徹な人間で、人の命なんて軽くて、大切になんて思わない。そんな思考が、心の中にある気持ちを隠しています。
実は、この物語で一番悲しいのは、秀人なんです。
──と、作者自身は思っていたりします。
第二十話 帰りたくなくて、一緒にいたくて、嘘をついてへの応援コメント
ここから始まる三人暮らし。嫌いじゃないから、余計に、ね。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
洋平や美咲にとって、三人での暮らしは間違いなく幸せだったんです。
洋平にとっては暴力に怯えることも飢えることもない暮らし。
美咲にとっては、初めて家族の温かさを知った暮らし。
そんな暮らしができたから、二人とも「誰かと一緒にいる」ということを求めるようになった。
この二人は若いだけに、気持ちの持ちようも柔軟に変化します。自分の心に素直なんです。
でも、秀人は、歳を取っているぶんだけ心に柔軟性がない。心の声よりも積み上げてきた知識や知恵や経験に耳を傾けてしまう。
本当は秀人も、幸せだったはずなんですけど・・・。
第十六話 選択肢がなくて、ついて行って、でも共感もできてへの応援コメント
もうこのときに洋平は秀人に父的な期待を抱いていたのかな。それほどに飢えていたか、警察への恨みが強かったのか
作者からの返信
いつもありがとうございます!
この場面の洋平は、まだ美咲以外に心を開いていません。
でも、憧れはあったはずです。
圧倒的な力への憧れ。守りたいものを守れる力への憧れ。
飢えていたのは、そんな力に対して。
だからきっと、秀人が発した共感できる一言が、彼への警戒心を薄めてしまったんです。
たった一言への共感が、秀人に着いていくことにより彼の人生への共感へと変わって。彼の強さと温かい指導が、力に対してだけではない憧れへと変わっていったのではないかな、と。
こうして振り返ると、ですけど。
秀人に関わったことで洋平の人生は急速に終幕へと向かうわけですが、同時に、急速に人生が豊かになったのではないかな、と思ったりもします。
第十五話 金井秀人は引き取るへの応援コメント
うん、今はむさぼり読んでた時期から余裕が出たから、こんなことも言える
岡田さん、がんばった!
作者からの返信
いつもありがとうございます!
またまたメタネタですが。
岡田さんって、実は前半(物語が大きく分けて三編に分かれているうちの、最初の部分)において、「洋平と美咲を危機に陥れる」と「秀人の強さと怖さを表現させる」という重要な役割の人物でした。
そんな設定から、ステレオタイプの暴力屋さんとなっていただき。
見事なほど、その役割を果たしてくれました。
そんな意味で、実は一番思い通りに描けた人物でもあります(笑)
岡田さん、本当に頑張ってくれました。安らかに眠っていただけることを祈っております(※死んでない)
第十一話 見てくれて、守ってくれるから、失いたくないへの応援コメント
美咲ちゃんの思いが丁寧に響いてきますね。
むさぼるように読んだ一回目、思い返し読みした何回か。
しばらく時を経てこうして読むと、じんわり響くものが、またちがう。
カクヨム、万歳。
作者からの返信
ありがとうございます!
完結まで読んでいただいたことを知っているので、容赦なくネタバレ混みの話ができます(笑)
外見や努力の量、努力によって得たものに比べて、遙かに自己評価が低く卑屈な美咲。それは明らかに、家庭での愛情が欠落していたからです。
そんな美咲にとって、洋平は、自分の価値を教えてくれた人。彼女を命がけで助け、彼女がしてくれたことに素直に礼を言い、彼女の作った料理を旨そうに食べていた。
洋平は洋平で、ただ単純に自分がしたいことをしていただけ。弟の代わりに、美咲を守りたかった。今までの自分にはなかった暮らしや温かい料理に、素直に喜んだ。弟への気持ちを、吐き出すことができた。
偶然の出会いから、互いに生き直すための必然だったんです。
そんな二人が惹かれ合うのも、また必然かと。
そしてまた、この二人が無事に生き続けるために必然だったのが、秀人との出会いで。
でも、生き方が大きく変わってゆくのも、秀人がいたからで。
彼等をこちらでも見ていただいて、本当にありがとうございます!
仕様が違うと読み味も変わってくると思うので(実感済み)、どうか、こちらでも最後までお付き合いいただけたら。
第七話 何もない者同士が、心で触れ合って、距離が近付いてへの応援コメント
この、陰膳の話、ほんと好き。
作者からの返信
実はこのシーン、美咲の心根の優しさと洋平の弟への思いの強さを表現したくて書いた話だったりします。
そこから、互いの絆に繋がってゆく、みたいな。
当時考えていたラストは本当に悲しいだけで、洋平にとっては幸せなんてなかったんですよ。
ところが、色々情が湧きまして、どんな形でも幸せのあるラストにしたいな、と。で、プロットや物語を見返して・・・
そしたら、この回が非常に生きてくれました。エピローグの弟のシーンです。
そういった意味で、一布自身もお気に入りの回です。
ので、好きになってくれて嬉しいです!\(^O^)/
プロローグ~暗い部屋~への応援コメント
カクヨム版も始めたんですね!
こちらでも宜しくお願いします♪
作者からの返信
何ヶ月も前から「カクヨムもやる」と言っていて、ようやく始めました(笑)
よろしくお願いします!m(_ _)m
プロローグ~暗い部屋~への応援コメント
ちょっ、と、これ、ここの雰囲気に合ってるんじゃないですか!?
よいじゃないですか、よいじゃないですか。なんかカバー変わったから、もう一冊買って、また読むっていう感じですね。いいですよぉ。何より感想書きやすいから、好き、カクヨム。
一布さんのカクヨム、嬉しいです。万歳。
作者からの返信
ありがとうございます\(^O^)/
プレビューで読んで誤字脱字の確認とか文章面を少しだけ修正して投稿してますけど、読みやすいですね、カクヨム。
利用方法がまだ全然慣れなくてちょっと大変ですけど、いい感じです。
いつも応援ありがとうございますm(_ _)m
少しでも多くの人の心に突き刺さって、そのまま抜けないでいてくれたらな、と思っています(笑)
第二十七話 今が幸せだから、今のまま生きたいから、やると決めてへの応援コメント
驚くほど、月がはっきり見える夜。
こういう表現とかも、ぐっとくるんですよね。
別サイト、だったら、ビビっと来ました、とポチポチしちゃうとこです
作者からの返信
月明かりで照らされる秀人を書きたかったんです、実は。
はい、メタネタです。しかもネタバレですが。
秋田家に侵入する前と、侵入した後の秀人。
夏の明るい夜なのに、三人の人生は大きく暗転する。
それは洋平や美咲だけではなく、秀人も。
そんな秀人を、明るい月が見ている。
秋田家から出たとき、大切なはずのものを捨てていた秀人。
そんな彼が月明かりに照らされる姿をイメージしていただけたらなぁ、と。