あとがき


 どうも、沖田ねてるです。ここまで『アイムジェニファー!』を読んでいただきまして、ありがとうございました。せっかくなのでこの物語について、少しお話させていただきます。


 この物語を思いついたのは確か、現在非公開中の拙作『警視庁特殊捜査部伝奇物担当課番所伝』を書いた後くらいだったと思います。『人形A(あーちゃん)』よりも先に序章を書き終えていたのですが、横山正史ミステリ&ホラー大賞がカクヨムで応募できると知ってそちらを優先。

 その後、シリアスに苛まれた私は、欲求不満を『異世界に飛ばされた俺っちは邪神と超越者と二股しないと死ぬ ~あんまりだろこれ~(略称:二股)』にぶつけて、そちらを書きなぐりました。


 しかし。


「まだふざけ足りん」


 と思い、二股に続けてコメディを書くことを決意しました。そう思ってプロットを漁り、眠っていた本作の序章を発見。


「こ れ だ ッ ! ! !」


 一瞬に沸騰した私は、一気にストーリーの概要を作り、本作の執筆に入りました。

 だがしかし、それでは終わりませんでした。ホントに暴走するジェニー、ノア、パパの手綱握るのが大変でした。ほっとくと本当に明後日の方向に行こうとするので、書きながら何とか軌道修正を繰り返す日々。


 終いには、


「四六時中こんなテンションでいられるかッ! 保たねえよこっちもッ!!!」


 ジェニー達のテンションが高すぎて、私の方が悲鳴を上げるという謎事態の発生。何とかしてシリアスでもぶち込まないと、永遠にふざけ倒している彼ら。よくもまあこのノリで12万字も書いたなあと、書き終えた時には変な感動がありました。


 あとジェニーの見た目については、Twitterにてアンケートを行った結果、銀髪碧眼幼女になりました。放っておくと無意識のうちに、性癖である金髪にしそうになっていたので、


「一応アンケート取ってみるかー」


 と思ってTwitterで投稿してみた結果。


<最終得票率>

・金髪……26%

・銀髪……56%

・茶髪……12%

・その他(黒髪、白髪、三つ編み)……6%


 ダブルスコアを付けられて銀髪に敗北。ガッデム。こんな世の中間違ってるッ!!!

 と血涙を流しながら彼女を銀髪幼女にしたのを覚えておりますオラお前らお望みの銀髪幼女だぞ笑えや畜生覚えてろよ金髪は滅びぬ何度でも蘇るさ私は必ず帰ってくるからなァァァッ!!!

(※なお、過去作で既に金髪幼女は出していた模様。ちなみに、あなたの幼女は何色?)


 そんなことは置いておいて。見た目以上に今までにない狂キャラになったジェニーちゃん。ノリとしてはアメリカンホームコメディ(シチュエーションコメディの方が正しいかも)である『フル●ハウス』……を目指していたら、どちらかというとマネキンがハイテンションで喋っている『オー!●マイキー』のようなノリになった彼女。序章を一時間かけずに書けたことからも、彼女の恐ろしさが垣間見えますね。

 最初はひたすらに彼女が暴走し続ける話を想定していたので、ノンストップ何処かを目指して一人でレディゴー、のよく解らない勢いだけのキャラとなりました。もうちょい何とかならんかったんか。


 次に彼女のお姉ちゃん(※生物学上はお兄ちゃん)であるノア。


「暴走列車であるジェニーとは違う感じにしたいなあ、でもめっちゃモテるお兄ちゃんとか、嫉妬で狂いそうになるしなあ(※作者の私情マックス)……そうだ、男の娘だッ!」


 という思考回路の結果、生まれたのが彼になります。しかし、うん。書いてて思ったんですが、勢いこそジェニーには劣るものの、ノアの方がキャラ立ってない? って思い始めたり。

 結果。重い過去や苦悩、そして立ち直りとマヨネーズという主人公ムーブをかましてくれました。どっちが主人公かわかりゃしねえよ、うん、ダブル主人公ということで手打ちにしてください。ノアとジェニーの喧嘩は当初から構想にあったのですが、こういう形に納まるとは思ってなかった。


 そして彼らを束ねているパパことマイケル。本文中でもパパとばかり言っていたので、名前覚えてる人少ないんじゃないかな? もうパパで良いじゃん。

 全裸ムキムキ小説家という一発芸人のような有様。最初は彼もジェニーとの関係を拗れさせようとしたんですが、それを入れるととてもじゃないけど話を畳めないと思いなおし。最後には彼らを補助する迷脇役(※誤字ではない)っぽい立ち位置に納まりました。物語の対立を複数入れ込むと、どこを見たら良いか解らなくなってきてしまいますもんね。致し方なし。


 若干ワリを食った感は否めませんが、まあパパだし。今回はジェニーとノアのお話だったから、このくらいの塩梅でちょうど良かったことにしよう。

 最後に彼らの母親であるステファニー。最初から故人であり、物語の鍵が彼女の生死となった今作。最初は名前以外は欠片も出す予定はなかったんですが、


「たまにはご都合主義全開のハッピーエンドでもええやん」


 と頭の中の関西弁のおっさんが私に囁いた結果。随所で我が子の背中を押してくれたり、最後にはジェニーと対面して彼女の願いを叶えてくれたりと、やりたい放題してくれました。現代ドラマどころが現代ファンタジーに頭から突っ込んでる気がしてますが、多分気のせいです。笑えよベジー●タ。

 こんな作品でしたが、少しでも楽しんでいただけたでしょうか。今回はノリと勢いでやってみたいことを色々とやってみた作品になってしまいましたので、色々と拙い部分もあったと思います。お付き合いいただきまして、本当に感謝しかありません。


 この物語は、一度ここで完結とさせていただきます。というのも私が最近、ラノベの公募の関係を頑張りたいと思ってまして。一つの作品を長くやるというよりは、このくらいの長さの作品をたくさん作って新人賞にぶん投げたいと思っているからです。

 最近はネットで公開していてもオッケーなレーベルも多く、PV数による反響や皆さまの感想なんかを見てから更に改稿し、改めて新人賞に出せるということで、なかなか助かっております。いつかデビューしたいなぁ……。

(というか、どの読者層に向けたのかすら解らないこの作品が、公募通ったりするのか……? 深く考えないようにしよう……)


 そんな私の次回作は、青春モノを予定しております。現在の仮タイトルはこちら。


『ショッピングモールバーサス』


 一人で遊ぶ為にショッピングモールに来た主人公の女の子が、その中で会いたくない知り合いを複数発見し、彼らの目をかいくぐって休日を満喫しようと奮闘する青春モノ(?)です。これって青春なのかと首を捻りながらの執筆になりましたが、まあ何とかなったやろ。もしなってなかったら、そん時はそん時だ。

 こんな私ですが、今後ともよろしくお願いいたします。以下に過去作品も置いておきますので、興味のある方は是非是非。


 以上、沖田ねてるでした。それでは。

 ーωー




(掲載順)


●ダレカノツゴウ ~勝手に異世界召喚で魔王にされたけど私は士官学校で青春したい~

 https://kakuyomu.jp/works/1177354055086829151



●ウィッチドライブ ~女の子と事故って魔法少女になり身体の相性が良いから働かされてるんだけど俺はこれを許すべきか? 契約したからもう遅いわよ~

 https://kakuyomu.jp/works/16816452218754759759


●異世界に転生してステータスを開いたらキェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!! 俺とステータスちゃんと行く土下座珍道中

https://kakuyomu.jp/works/16816452219328326952


●三十路の彼と幼い彼女 ~彼らは異世界行商人~

https://kakuyomu.jp/works/16816452221313933087



●人形A(あーちゃん)

 https://kakuyomu.jp/works/16816927860123182621


●異世界に飛ばされた俺っちは邪神と超越者と二股しないと死ぬ ~あんまりだろこれ~

 https://kakuyomu.jp/works/16816927862823382591

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アイムジェニファー! 沖田ねてる @okita_neteru

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