このヒロイン、可愛すぎますから


ヒロイン、蘭先輩の魅力を語る前に。ちょっと脱線して、フュージョンって音楽ジャンルをご存じでしょうか。 ジャズ・ロック・ラテン音楽など、ジャンルの異なる音楽を融合した音楽のことです。
この作品を読んでいると、そのフュージョンを彷彿させてくるのです。

どういうことかって言うと、ラブコメの楽しさ。それが凝縮されているんですね。
ヒロイン、蘭先輩に翻弄される主人公。颯太君。

ラブコメの楽しさ、面白さが凝縮されている気がします。

でも話を進めていくと、蘭先輩以外のヒロイン達のかわいさも際立って。
そして、甘く優しいだけの主人公じゃないと、読者は知っていく。

物語はうねって。時にシリアスに。時に「えっちぃ」く書かれるのですが、蘭先輩の軸はまるでブレない。「えっちぃ」は単純に釣りのための「えっちぃ」ではなくて。
蘭先輩を描くうえで。そして、他のヒロイン達を絵描くうえでえ、重要なエッセンスになっている気がするのです。「えっちぃ」だから「かわいい」という。そんな構図が。

まるで猫のようなヒロインなんです。。
彼女の名台詞
「蘭だ。」
一緒に「蘭だ。」と言いたくなっちゃう可愛さがあると思うのです。

ブレない。
物語が徹底的にうねっても、蘭先輩は、まるでブレない。

最終的には、主人公、颯太君が翻弄されるという点に回帰する。

色々なエッセンスを取り入れながら、ラブコメとしては
変わらない二人の関係性。

お決まりのやりとり。
ココに戻ってくると、なんだか安心しちゃうんですよね。

何より、蘭先輩のキャラ。
このヒロイン、本当に可愛すぎますから。

彼女の名台詞を口ずさんじゃったら、
それはもう、トリコになっている証拠です。

もう一度、言います。
このヒロイン、可愛すぎますから。

その他のおすすめレビュー

尾岡れきさんの他のおすすめレビュー1,832