怒涛の緊迫感、課せられていたのは少女か少年か——。

読ませて頂きました!最初から最後まで子供の視点で苦難が続く短編小説。この耐え難い重さが、運命を変える必要な対価である事を考えれば、物語を追う読者も同等に味わうべきなのかもしれないと考えさせられます。しかし、その行動原理は可愛らしい感情からくるもの。何故そこまで抗おうとするのか、思わず見届けたくなる作品です。