義兄が行方知れずとなり、十数年後溺死体で発見された……

 子どもの頃、家族に加わった義理の兄。しかしある日忽然と姿を消した。
 それから十数年が経過し、義兄はデトロイトで溺死体として発見される。
 本当にあの義兄なのだろうか。櫻子はそれを確かめようと検視に立ち会うため、そして遺骨を引き取るためにデトロイトへと飛んだ。
 そこから始まる出来事は非日常を感じさせる、まったくの未知なる世界だった。
 はたして溺死体は義兄だったのか。なぜ変質者は川から溺死体を引き上げたのか。
 背後にうごめく謎の組織。魔の手は櫻子にも及ぼうとしていた。
 上質な文章で丹念に描く、サスペンスあふれるミステリ小説。
 あなたはエピローグでなにを感じるでしょうか。

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