枯れていた情熱に飛び火してくるようなお話です

主人公は、田舎の飯屋の次男です。
実家を継げないし、料理人としての底は17になるまでに見えてしまっていました。
そんな彼がなんの伝手もないのに上京して「魔術師」を目指すお話です。

うん、客観的に全くの無理ゲーです。ですが、持ち前の観察力と洞察力で諦めずに迫りくる課題を乗り越えて成長していきます。

そして、そんな彼が巻き込む周辺事情。何の特別も持たない少年の情熱と学びは、どんどんと飛び火して大きな熱量となっていきます。

作中だけでなく、読んでいる私自身にも飛び火して来るかのような情熱の灯火を感じました。

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