このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(255文字)
人種問題、差別、戦争、いじめ――私達の身の回りには問題が溢れていて、これら全て対岸の火事ではありません。とても近いところで起きている事ばかりなのです。このお話にはそうした問題がギュッと凝縮されていて、それでいてスカッとするラストに明るい未来を見たような気がします。現実もこうなれば良いのですよ、本当の意味でリンクすれば良いのに。
種族間抗争の果てに生まれた「差別」人は語る。「差別いけないよ」「そんなこと昔の人がやることだ」「今は平等が一番だよね」でも、真実は……SFで形作られた現代風の作品です。そこに主人公が手紙というアプローチで解答を探るあたりが、センチメンタルに突き刺さります。どうぞ、お手にとって読んでみてください。
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