筆失クシ ヒトヒラ躍ル 縁華🐣

ちょっとネガティブなイメージの強い彼岸花ですが、この神秘的な作品にピッタリだと思って詠みました。

注釈
筆失クシ:名を奪われた少女の境遇を、創作者にとって命とも言える“筆”を失う喪失感に重ねて表現。言葉を失うこと=存在の揺らぎとして描きました。

ヒトヒラ躍ル:花弁が風に乗って舞う様子は、静寂の中にある生命の動き。物語に流れる幻想的で優美な情景を象徴しています。

縁華(えにしばな):彼岸花のもつ花言葉「再会」「失われた縁」「未練」などを踏まえ、人と妖、記憶と存在が交錯するこの物語の主題を託した造語。咲きながら、過去と未来をつなぐ“出会いの華”として。
名前を奪われた少女が彼岸花の咲く道を歩む中、半妖の青年が彼女を守るという誓いを立てる姿を描いています。​作品の持つ儚さや切なさ、そして希望を感じていただければ幸いです。

以下、レビューです🐣

妖怪と人間の間に生まれた「半妖」たちと、怪異に巻き込まれた少女の物語を描いた和風ファンタジー。​物語は、名前を奪われた少女と、彼女を守る半妖の青年との出会いから始まり、都市伝説や怪談をベースにした怪異が次々と登場、ホラー要素と日常描写が絶妙に組み合わさった作品です。​登場人物たちの成長や関係性の変化も丁寧に描かれており、第二部も控えている長編超大作。
和風ファンタジーや怪異譚が好きな方は必読ですよ。

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