名を盗られた少女が巻き込まれる怪異譚

1-2章までのレビューであることご了承ください。

物語は5年前、ある少女が突然名前を失うところから始まる。
原因がわからず取り返すこともできない。
名前を言えず聞こえずの日々を過ごすことで少女の明るい性格は次第に引きこもってしまう。
そんな中、中学3年生となった少女はとある怪異に襲われる。
行方不明の小学生だけでなくいじめっ子も惨殺+操る怪異に恐怖し逃げるが、追いつかれ、なす術なく殺されそうになるところで、
久田直文と名乗る不思議な男性に助けられる。
彼は言う。
「君が狙われた理由は、名前を失なったのが要因だろう」
少女の日常生活を取り戻すため、名前を奪った奴を探すため、少女と直文の共同生活が始まる。



ホラー要素とバトル要素をうまく織り交ぜた和風ファンタジーで、とても面白かったです!
序盤のホラーの書き方は目を見張り恐怖しますし、
その後の直文たち半妖による怪異退治は爽快感があります!
文章もわかりやすく目的もはっきりしているので、混乱せずに読めますし、章ごとに書かれる創作怪談が面白い!
これ本当に作ったの?というくらい怪談がリアルで臨場感があり、本当にあるんじゃないのか、と思うほどでした。

ホラーが好き。ホラーが苦手だけど和風ファンタジーが好き。
どちらの方でも読める作品だと思います。
気になったらぜひご一読ください!

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