怪異に彩られた、半妖と人間たちの壮大な恋の物語

この壮大な物語は、一人の少女が名前を奪われたことから始まります。

奪われた彼女の名前は黒塗りのような状態になり、見ることも、声に出すこともできません。そのため、周囲の人間関係はどこかぎこちないものに。
彼女の不幸は重なり、彼女は近所で発生する子供の行方不明事件に巻き込まれてしまいます。しかも、この事件、何やら不気味な怪談が絡んでいるようで……。


平成を舞台に不気味な怪談にまつわる事件が次々に起こる本作。
しかし、この作品の魅力はホラーだけではありません。

タイトルにあります「半妖」と人間たちの純愛物語、と言っても良いのではないか、と思うのです。それはもう、前世や時空を超える、壮大な愛です。
作者様の作られた世界観の広さに、何度も感嘆してしまいました。

不気味な怪談にドキドキし、登場人物たちの恋愛模様にもドキドキし。
これからも、ドキドキしながら、読み進めていきたいと思います。

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