地中海を舞台に暴れまわった、海賊女王の繁栄と衰退。

祇園精舎の鐘の声……
時代も国も全く違うのですが、本作を読み終わった後に、ふと『平家物語』の冒頭を思い出しました。

舞台は地中海。女性でありながら王位につき、大国を相手に文字通り暴れまわる主人公:テウタはタイトル通りの「海賊女王」。
本作はそんな海賊女王:テウタの繁栄と衰退を描いています。

彼女がその権力と戦の才覚を見せつける海戦のシーンはぜひ本作でご覧ください!

恥ずかしながら、浅学な私は史実の彼女を知らなかったのですが、とても分かりやすい文章で、彼女の女傑っぷりに感服しました。
普段、歴史小説を読まない方にも、おススメですよ!