舞台は大戦後の日本。主人公の雪田は激しい戦場を生き延びた元兵士。
ですが、彼はただの兵ではありませんでした。
なんと、村の呪いを背負わされ、死ぬべくして戦場に送り出されていたのです。
傷つき、倒れながら、辛くも戦場から生き延びた雪田は自分に負わされた呪いを解くために旅をするのですが……道中で出会ったのは、美しい少女姿の妖怪:シヅル。彼女は雪田の呪いを解く、と申し出るのですが……さて、どうなることか。
読み始めたころは「歴史風のダークファンタジー作品かな?」との印象を抱いていたのですが……ラストまで読むと印象がガラリと変わりました。
これはもう、絶望の淵に立った一人の人間が再生するドラマであり、純愛の物語だ……と、私は言いたいです。
読み始めてすぐに、「素敵な作品見つけたって、みんなに自慢したいな!」とレビューを書いた記憶があるのですが。……最初の印象と、あまりにかけ離れしまい、遅まきながら、レビューを修正している次第です。
ぜひ、最後までじっくりと読んでみてください!