概要
隼人であれば戦ってこそ、互いの正義を認め、そして敵に対する情が生まれる
海幸彦、ヒムカの隼人達は若き王の事を日の御子ホデリと呼んだ。そして彼はまた一人の阿曇王族に連なる若者をこう呼んだ。
――山幸彦、日向の御子ホオリと。
彼等は蜀の国に伝わる桃園の契りを交わし義兄弟となるが、ヤマトを取り巻く情勢により互いに敵対する事になった。やがてホオリが率いる軍勢がヒルコの籠る都城へと迫る。
潮騒の中、ホデリの首筋に当てられた剣。その切っ先に誰かの声が飛ぶ。
――隼人であれば戦ってこそ、互いの正義を認め、そして敵に対する情が生まれる。
ホデリの胸中に去来する想い。
それは遥かなる時代に於いても日向の人々の平和を願う気持ちに他らなかった。
そして彼の背を見つめる一人の幼き媛の瞳にヒムカ隼人最後の王ホデリの姿はどのように映り、そして少女は次の世代に何を伝えようとするの
――山幸彦、日向の御子ホオリと。
彼等は蜀の国に伝わる桃園の契りを交わし義兄弟となるが、ヤマトを取り巻く情勢により互いに敵対する事になった。やがてホオリが率いる軍勢がヒルコの籠る都城へと迫る。
潮騒の中、ホデリの首筋に当てられた剣。その切っ先に誰かの声が飛ぶ。
――隼人であれば戦ってこそ、互いの正義を認め、そして敵に対する情が生まれる。
ホデリの胸中に去来する想い。
それは遥かなる時代に於いても日向の人々の平和を願う気持ちに他らなかった。
そして彼の背を見つめる一人の幼き媛の瞳にヒムカ隼人最後の王ホデリの姿はどのように映り、そして少女は次の世代に何を伝えようとするの