誰だって一番星

ネタバレになるので詳しくは言えませんが、私はとても共感いたしました。「見つけてもらいたい」も「なりたい」も、全部見に覚えのある感情です。

それが、それこそきらきらと宝石のような表現かつ切実でリアルな描写で綴られていて、読んでいて胸が締め付けられました。彼をとして世界に入り込む感覚を味わえる、巧みな文章に息を呑み、噛みしめるように何度も読み返しました。

リード、の言葉にこれほどまで様々な思いを抱かされたのは初めてです。最後のほうではその文字をなぞり、表現力に圧倒されます。

些細なことでも、きっと誰かが救われる。自信がない自分を励まされるようなお話でした。

物語に入り込んだ私は、自分なんてという気持ちを、このお話に見つけてもらって、掬い上げられたような安らぎと切なさをもらいました。

ぜひ、皆様に読んでほしい。

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