主人公？悪役？担任？俺は、用務員だ！！！ 加糖のぶ

⭐︎土日の午前10時〜1、2話投稿致します！
※偶に気まぐれに平日にも更新するかもです。
1章終わりました。今は2章のプロットも書いてますので少し休載致します。

　俺の名は「増田純一」　「49歳　男　独身貴族」

　そんな俺はブラック企業の会社で絶賛「デスマ」中だった。俺が働いていた会社は本当にクソがつくほどのクソ会社だ。
　中途として入った俺だったが、サビ残は当たり前、月の休みは1日〜3日があれば良い方、と。こんな会社によく5年間も働けたと自分を自分で褒めたい気分だ。

　そんな家族も恋人もいない俺には心の癒しがあった。それは………『ルサイヤの雫』と呼ばれるお嬢様の女子校を舞台としたエロ………「泣きゲー」と＂紳士達＂から謳われる「神ゲー」だった。

　まぁ、よく「ギャルゲー」とか呼ばれる「シュミレーションゲーム」のことだな。

　ヒロインをただ、攻略していくゲームかと思われがちだが、ストーリーよし、声優よし、作画よし、エ………そんでもって………泣けると最高のゲームだ。

　そんなゲームを心の支えにして働いていた。そんな時「あと少しで勤務も終わりだ！」と思い気合を入れる為に自動販売機で缶コーヒーを買いに行こうとしたら、突然目眩が起きた。そのまま重力に従う様に自動販売機へと倒れていく。
　ただ、目眩が起き、倒れると共に「あぁ、これダメなやつだ」と、感じてしまった。そのまま意識を手放す。

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「貴方が女子更衣室を覗いていたのは分かっているのですわ！！早く白状しなさい！！！」

　視界が明るくなり、目が慣れ、目を開けると共にそんな声が聴こえてきた。

　俺に訴えてくる少女は銀髪の美人さんだった。訳の分からない状況。ただ、眼福なのがその少女が腕を組んだことでできた大きなおっぱ………の谷間。

　まぁ、そんなことは今はどうだって良いだろう。何故、俺がこんな状況に立たされているかだ。

　俺の今の状況は………学校？の校長室ぽい豪華な部屋で目の前にいるおっぱ………少女に言われようのない罪を告げられている状態だ。

　ハッキリ言う………まったくもって訳がわからん。ただ、よく目の前の少女を視姦………と、間違い。視認してみると、『ルサイヤの雫』の正ヒロインである　「東堂姫乃」だとわかった。

　その後も色々と調べた結果………この世界は『ルサイヤの雫』で間違いないと思った。長年プレイしてきた身だ、忘れるはずがない。

　「じゃあ、お前は何のキャラクターに「転生」したのかって？」

　はっ！そんなこともう、分かっているだろ？「主人公？」馬鹿言うな。「悪役？」なれたら楽しいだろうな。「担任？」すまん、このゲームに出てくる先生は全員女性だ。

　「じゃあ、お前は何なのかって？」

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「………用務員ですが、なにか？」

　そんな突如として『ルサイヤの雫』と呼ばれる「ギャルゲー」に「転生」させられてしまった＂用務員＂が困難を乗り越える物語が始まる。

「てか、用務員なんてゲーム内のキャラにいなかっただろうがッァ！！！？！」

　笑いあり、涙あり、エロ………あり？そんな普通のお話。…続きを読む