ニコニコ魔法使いから悪役令息へのバトン
レンブラント・アークライトは配信後、写真が反射して
失態ですごく恥ずかしいからこれからは話を振られても無視するからねと。やや不自然な形でその話題に触れない前提を作っていた。
2回目の配信以降のエンディングから、培養槽は撤去されていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ただいま〜」
「おつかれ〜、すげー良かったぞ」
「ええ!すごくゾクゾクしたわ!」
レンブラント・アークライトの魂、
「ありがと〜、それよりもヒデ、心の準備は出来たのかい?」
「うぐっ、思い出させるなよ」
「いや、もうすぐ出番なんだから忘れてちゃやばいでしょ」
「それはそうなんだけども」
とは言いつつも、1時間前にはへばっていた秀仁も、配信直前ともなると軽口を叩けるまでにはメンタルを調整していた。
そして、彼らは、気持ちを切り替える
その術は、やるとちょっと楽しいことも知っていた。
カレン・フォン・イニエスタがコホンっと咳払いをすると、空気がカチリと切り替わる。
「ふふ、レンがあんなに素敵な配信をしてくれたんだもの、気合いが入ると言うものよね?」
「まあな、ここで私が怖気付く訳にもいくまい。将来の部下に情けない姿は見せられないからな」
「ちょ、そんな言い方されると照れちゃいます」
その場にいるのは、
「あら?レン、謙遜はダメよ?貴方は働きを示したのだから胸を張らないと、逆にウィルベルトに失礼よ?」
「そ、そんな」
「ククッ。タジタジだな、レン」
「ウィル様まで……」
パソコンの前、電波を通しての通話、配信のようにディスプレイにアバターがいる訳でもない、しかし、離れ離れのその空間には、確かに同じ、グリードリー王国の風が流れていた。
「それでは行ってくる」
「はい、ウィル様、ご武運を」
悪役令息VTuberに転生したので原作再現しようと思います! 野間々々 @NomaNoma10
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