冥王と侍と共に命を見つめる旅を

何故に自ら命を絶つか。
潔く散ってこそという侍と、与えられた命を捨てることを理解できない冥王と、そんな二人の旅路である。
こう書くとシリアス一辺倒のように映るかもしれないが、そんなことはない。シリアスなところはシリアスに、コミカルなところはコミカルに、程よい塩梅で織り混ぜられて、緩急ある作品に仕上がっている。
命とは何か、生きるとは何か。侍たる十兵衛の口から語られる言葉は時に重く、ずしりと来ることもある。
いつか終わりを迎えるその時に何を思うのか。彼らが旅路の果てに見つけるものを見届けたく思う作品です。
異世界のキャラクターたちも皆魅力的。ぜひご一読ください!

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