詩情

多視点の語り口が好きな感じでした。表現はどこかグロテスクで詩的でもある。結局なんなのかはよくわからなかったですがあとがきを読ませていただくと腑に落ちるとこもありつつ、ただその向きで表すならば読者が些か不利になるなと思いました。これは私の読み手としての能力もありますがそれを抜きにしてもなかなかここまでは読みきれない。同時にもっと視点を複雑にしながらヒントを散りばめてもいいのかなと(カエルの目線が描けるように水槽や冷蔵庫それらが見たものの感想が言語化されることも無理筋ではない)。しかしながら読めるとか読めないとかはそれぞれの自己満足なところもあるので私としてはこの作品から受けた詩情のようなものが好きというところで満足しました。 Side FをFriで唐揚げ視点かなと思ってしまい申し訳ありません(謝