それは束の間の安寧か、あるいは……

救いの無い日々。
つらく、何度も壁にぶつかる。
その度に、虚無感に囚われる心。
そんな行き場の無い絶望から救い出してくれたのは、一匹の猫だった。


冒頭から紡がれる薄暗く、悲壮感漂う作風。
そんな中で、荒野に咲く一輪の花のように健気に支えてくれる存在。
この存在と、主人公の絶妙な関係性には惹かれました。
そして皮肉が効いているのも、この作品の卓越した部分です。
是非、ご一読を。

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