概要
料理人が剣をとる。その前日に、遺した一椀
美食で知られた都デリツィオーゾは、隣国の侵略によって陥落。大勢の避難民が、別の隣国コンパーニョへ逃れた。
避難民の中に、マウロという料理人がいた。彼は一人のシスターを厨房へ呼び、スープを煮ながら「個人的な話」を始める――
「笑顔のベリーソース https://kakuyomu.jp/works/16816927861260911907 」後日談です。
本作単体でもお読みいただけますが、前作結末のネタバレを含むため、できれば前作を先にお読みいただくことをお勧めします。前作も短編(5131字)です。
「ラウルとレナートの物語」シリーズの一作です。
シリーズ他作品はコレクションからどうぞ。
KAC2022第7回「出会いと別れ」参加作です。
避難民の中に、マウロという料理人がいた。彼は一人のシスターを厨房へ呼び、スープを煮ながら「個人的な話」を始める――
「笑顔のベリーソース https://kakuyomu.jp/works/16816927861260911907 」後日談です。
本作単体でもお読みいただけますが、前作結末のネタバレを含むため、できれば前作を先にお読みいただくことをお勧めします。前作も短編(5131字)です。
「ラウルとレナートの物語」シリーズの一作です。
シリーズ他作品はコレクションからどうぞ。
KAC2022第7回「出会いと別れ」参加作です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!本も料理も…人を楽しませ涙させる。そこに作者の極上なソースがあるから…
シリーズ8作全てを拝読!
そしてこのお話は、メインとなるデリツィオーゾが侵略者の手に落ちたその後のストーリーになります。
そこに描かれていない二人(天才料理人と天才毒見)に思いを馳せるな…と言う方が無理でした。
このお話の主人公マウロさんも料理人。
彼が作ったそれは、細く切ったベーコンと青菜、金色の溶いた鶏卵のスープ。
まだ、喧騒と美食に満ちた街路だった思い出のスープ…。
最後、作者様がこのお話を通して何を訴えたかったのかわかります。
優れた文章は、登場人物の性格まで手に取るように伝わり、目の前で湯気が立ち上がるような細かな料理説明は、温かい椀を手の平に抱えているようでした。…続きを読む