幻想的で美しく、冷徹で残酷な夢

読んでいて、悲痛な心の叫びであるはずが……どこか幻想的であり、ともするとなにか美しい詩歌が吟じられているのを聞いているような気持ちになる。そんな短編です。

たったの800文字に込められた表現を、ぜひ一読してみてほしい、そんな逸品です。

この時点では三日月であるなら、満月になる頃にはこの子はどうなってしまっているのか、など……想像をかき立てられる、そんな一面もあるのでは、なんてことも思います。