概要
これは僕が、すぐ傍にあると知った死というものに憧れるようになるまでの話
自堕落に生きる17才年上の叔父に、密かな思いを寄せる15才の僕。
あふれるのは純粋な思いばかりではなく、抑えきれない性欲。
あふれるのは純粋な思いばかりではなく、抑えきれない性欲。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!勃起するのは悪いことなのか。
勃起の残酷さを一番に捉えていた。欲望に忠実な器官は暴れ出して、収まりどころを見つけられない。悲しくならないといけない時だって、勃起はする。こうした性欲の足掻きは、青春の中にも必ず紛れ込んでくる。私はそんな話を読むのが好きだ。恋慕と性欲は地続きで、切り離せず、混在してしまいがちなのだ。そこを自覚している一文、例えば「叔父が好きだという強い性欲に押し潰されて、本当のところ、叔父を純粋に思っているのか、ただの性欲の対象として見ているのかがわからなくなる」と差し込まれているのも良かった。さらに言えば、勃起する相手が、年齢の近い少女でなく、どこか冴えない伯父であるところも面白い。唯一の友達が、主人…続きを読む