様々な者達の想いが交錯する、濃厚な異世界ファンタジー系群像劇

登場人物の多さ、彼らの複雑な想い、各国の情勢が入り混じる世界観に、最初は戸惑うかもしれません。
しかし読み進めていって、このお話が一本の道に繋がっているのだと気付くと、あっという間に物語にのめりこむ事が出来ると思います。

地の文が丁寧に描かれていて、生真面目かつ固い印象を受けますが、合間合間に砕けた会話が盛り込まれており、海外の中世ファンタジー系映画を彷彿とさせます。

読み応えがあるがゆえに、余った時間でさらっと読むのは勿体ないお話です。
是非、時間がある時にじっくり読む事をおすすめしたいです。

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